篠栗のシンボルの若杉山。養老ヶ滝は、その若杉山(標高681メートル)の4合目に位置し、約1300年の歴史を持つ有名なお滝です。 養老2年(718年)に真言宗伝持(でんじ)の八祖の一人、インドの高僧、善無畏(ぜんむい)三蔵が若杉山にお登りになった際、この滝を開き、不動明王を祀り、修行されたと云われています。さらに、大同元年(806年)には、弘法大師(空海)が唐より戻られた折、この滝で修行されました。
また、伝教大師(最澄(さいちょう))、慈覚大師(円仁)も訪れ、ここで修行されたそうです。その後、若杉山の修験道の根本道場として栄えました。 荒廃した時期もありましたが、1905年(明治38年)、霊地の荒廃を嘆いた盲目の僧、髙瀨無染師により再建され、現在に至ります。 今でもお大師様(空海)が禊がれた養老ヶ滝には、たくさんの修行者が訪れています。