三明院の概略
弘法大師ご入定1150年を契機として仏門に帰依した現住職が今道心を志し、開山英明和尚は宮嶋弥山に50日間五穀断ちの「求聞持秘法」という真言密教の究極を極める行に挑み、艱難辛苦に耐えてこれを成満した際、生家である現在の地に大観音の光明がさし、八十八体の弘法大師の並ぶ夢告を得て以来、秘鍵大師を勧請し、自然林の中に八十八体の大師像を配置し、お砂踏み霊場を建立した。本堂には十一面千手観世音菩薩と、護摩堂の不動明王は英明和尚の実父実夫氏が脳溢血で倒れたとき既に心臓も停止していた体を和尚の修法中明王自身が二つに割れて実父の生命を復活させたことから身代わり不動として信仰を集めている。現在、境内は四千坪の敷地があり、そこには師の祈りを彷彿とさす堂宇が幾つか建立されている。ひたすら弘法大師の教えを実践する寺風が感じられるお寺です。